FT-847 ちょっと修理!
FT-847 ちょっと修理!
さてさて、バタバタとしていた5月のゴールデンウイークもあっというまに過ぎ、地獄のお仕事の時間がやってまいりました。!
本業が6月まで混み合っているので体調管理が心配です。そんな折少しだけ手が空きましたので以前から懸案でした【FT-847の修理】をしてみたいと思います。
▼各つまみを外しながらフロントパネルをはずしていきます

【不具合個所】
1)送受信周波数のズレ(430MHzで+800Hz)
2)SUB TUNE エンコーダの動作不良(クラリファイア時、UPしか動かない時が有る)
【修 理 挑 戦】
1)まず、送受信周波数のズレですが、マニュアルには下記の表記が有ります。
FT-847 <周波数安定度>
±2PPM以内 (0℃~+40℃ )但しFMを除く
±5PPM以内 (-10℃~+50℃)但しFMを除く
ということは、430MHzで±5PPMとは、1PPMで、±430Hzなので、その5倍で±2.15KHzでしょうか、SSB運用で最大でこれだけずれるとなかなか厳しいものですが、運用中はここまでズレを感じません。(実際は200Hz前後でしょうか)
◎今回の問題は、表示周波数と、実際の送受信周波数のズレですので、少し意味合いが違います。SSB運用の待ち受け周波数で、相手局との周波数表示のズレを感じるということです。これを直すには、校正されたSGと周波数カウンターが必要ですが、個人で校正までしている測定器をお持ちの方は稀でしょう。
☆そこで、今回は来たばかりの【FT-991】と鳴き合わせすることにしました。
FT-991 <周波数安定度>
±0.5PPM以内 (-10℃~+50℃) 電源投入後1分
▼TC1001で周波数を調整する

FT-991で送信してFT-847で受信しながらTC1001を回してゼロインする(SSB)
☆とりあえず、送受信周波数表示の修正はこれで完了です。次に【SUB-TUNE】のエンコーダ修理に挑戦です。
1)これはなかなか厄介です。修理個所に辿り着くまでが難関です。再度組み上げるときの為に、記録用に写真を撮っておきます。
▼

▼

2)この無線機はメーカーによるAFボリュームの改造を施してあります。(この無線機の特徴でAF_VRがスムーズでない)おそらくその時に改造線2本が追加されたのでしょう
▼後でコネクタ化するので途中でカットしました

▼ヘッドホン基板を抜き、コネクタを外していく

3)コネクタ破損部位を発見!これはおそらく設計ミスでしょう。コネクタが基板エッジにあり、その外側にカバーのねじ受け板金部があります。ちょっとでも長いビスを使うとコネクタが破損します。今回はとりあえずこのままにします。(動作上問題なさそう)
▼コネクタが破損!?

4)コネクタを外してフロントパネルの基板を外します
▼外したパネルユニット部

5)問題の【SUB-TUNE】エンコーダを探します
▼この右上のエンコーダが【SUB-TUNE】エンコーダです

▼このエンコーダ軸がガタついて、たまにUP側にしか動かない

▼半田面に固定用のGNDパターンがあります

■GNDパターンは熱が逃げやすく注意が必要です
6)はんだ吸い取り器で吸い取ります。
▼吸い取った後に残るフラックスをIPAでふき取っておきます

7)さて、エンコーダを解体致します
▼底面のツメを起こして解体する

▼過去にもエンコーダを解体致しましたが大体こんな感じです

8)各接点部分をIPAで拭きとり、汚れとグリスを脱脂します
▼グリスが流れて汚れている

9)ヘタレたばね部分を起こし、接点の端子も起こして接触抵抗をなるべく少なくします
▼再度取付る

▼再度半田付け

10)最後に、切断した改造線をコネクタ化(SMP.R)
▼2Pinのコネクタで接続

11)長いレポートでしたが、再度組み上げて完了です
▼

☆拙い素人の長いレポートを最後までお読み頂き誠にありがとうございました。 それでは又~~ノノ
さてさて、バタバタとしていた5月のゴールデンウイークもあっというまに過ぎ、地獄のお仕事の時間がやってまいりました。!
本業が6月まで混み合っているので体調管理が心配です。そんな折少しだけ手が空きましたので以前から懸案でした【FT-847の修理】をしてみたいと思います。
▼各つまみを外しながらフロントパネルをはずしていきます

【不具合個所】
1)送受信周波数のズレ(430MHzで+800Hz)
2)SUB TUNE エンコーダの動作不良(クラリファイア時、UPしか動かない時が有る)
【修 理 挑 戦】
1)まず、送受信周波数のズレですが、マニュアルには下記の表記が有ります。
FT-847 <周波数安定度>
±2PPM以内 (0℃~+40℃ )但しFMを除く
±5PPM以内 (-10℃~+50℃)但しFMを除く
ということは、430MHzで±5PPMとは、1PPMで、±430Hzなので、その5倍で±2.15KHzでしょうか、SSB運用で最大でこれだけずれるとなかなか厳しいものですが、運用中はここまでズレを感じません。(実際は200Hz前後でしょうか)
◎今回の問題は、表示周波数と、実際の送受信周波数のズレですので、少し意味合いが違います。SSB運用の待ち受け周波数で、相手局との周波数表示のズレを感じるということです。これを直すには、校正されたSGと周波数カウンターが必要ですが、個人で校正までしている測定器をお持ちの方は稀でしょう。
☆そこで、今回は来たばかりの【FT-991】と鳴き合わせすることにしました。
FT-991 <周波数安定度>
±0.5PPM以内 (-10℃~+50℃) 電源投入後1分
▼TC1001で周波数を調整する

FT-991で送信してFT-847で受信しながらTC1001を回してゼロインする(SSB)
☆とりあえず、送受信周波数表示の修正はこれで完了です。次に【SUB-TUNE】のエンコーダ修理に挑戦です。
1)これはなかなか厄介です。修理個所に辿り着くまでが難関です。再度組み上げるときの為に、記録用に写真を撮っておきます。
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2)この無線機はメーカーによるAFボリュームの改造を施してあります。(この無線機の特徴でAF_VRがスムーズでない)おそらくその時に改造線2本が追加されたのでしょう
▼後でコネクタ化するので途中でカットしました

▼ヘッドホン基板を抜き、コネクタを外していく

3)コネクタ破損部位を発見!これはおそらく設計ミスでしょう。コネクタが基板エッジにあり、その外側にカバーのねじ受け板金部があります。ちょっとでも長いビスを使うとコネクタが破損します。今回はとりあえずこのままにします。(動作上問題なさそう)
▼コネクタが破損!?

4)コネクタを外してフロントパネルの基板を外します
▼外したパネルユニット部

5)問題の【SUB-TUNE】エンコーダを探します
▼この右上のエンコーダが【SUB-TUNE】エンコーダです

▼このエンコーダ軸がガタついて、たまにUP側にしか動かない

▼半田面に固定用のGNDパターンがあります

■GNDパターンは熱が逃げやすく注意が必要です
6)はんだ吸い取り器で吸い取ります。
▼吸い取った後に残るフラックスをIPAでふき取っておきます

7)さて、エンコーダを解体致します
▼底面のツメを起こして解体する

▼過去にもエンコーダを解体致しましたが大体こんな感じです

8)各接点部分をIPAで拭きとり、汚れとグリスを脱脂します
▼グリスが流れて汚れている

9)ヘタレたばね部分を起こし、接点の端子も起こして接触抵抗をなるべく少なくします
▼再度取付る

▼再度半田付け

10)最後に、切断した改造線をコネクタ化(SMP.R)
▼2Pinのコネクタで接続

11)長いレポートでしたが、再度組み上げて完了です
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☆拙い素人の長いレポートを最後までお読み頂き誠にありがとうございました。 それでは又~~ノノ